
2026.03.8
これを書いてるのが3月8日、女子シングル・フリースケーティング(以下FS)が行われたのは2月20日なので、早いものでもう2週間以上経ってしまいました。かなり記憶も薄れかけているのですが、さらに忘れる前に感想を残しておきます。(自分の感想を数年後に読み返すと懐かしくて、結構楽しかったりする私です)
では、最終順位の低い方から順に書いてみます。
16位 イーダ・カルフネン(SP15位・FS17位)
ショート・プログラム(以下SP)はちょっと個性的、FSはオーソドックスという違った雰囲気の滑りを見せてくれました。フィンランドはビジュアル良い女子が多い気がします。『白鳥の湖』の演技後に投げられた白鳥のぬいぐるみもかわいい(笑)。
15位 ララ・ナキ・グットマン(SP18位・FS12位)
地元イタリアの選手です。FSでは映画『ジョーズ』のテーマ曲を使ってました。フィギュアで『ジョーズ』って画期的かも? 衣装はサメを意識しているのでしょうか?
6位 アデリア・ペトロシアン(SP5位・FS5位)
ロシアの選手です。
私、4年前にロシアのアレクサンドラ・トゥルソワ選手のFSに大感動して、「最近のロシアの女子選手は十代で一回だけオリンピックに出て引退してしまうような子が多いけれど、トゥルソワ選手にはやめないでほしいです。四年後絶対また見たい」なんて書きました。その直後、ロシアのウクライナ侵攻の影響でロシア選手は2022年の世界選手権に出場出来なくなってしまいましたが、世界大会でのロシア選手の不在がこんなにも続く事になろうとは……。
トゥルソワ選手を見る事は叶いませんでしたが、今回、ロシア選手権三連覇のペトロシアン選手を観る事ができました。4回転ジャンプは失敗してしまったけれど、キレッキレの演技に目を奪われました。6位で「あの演技の後でロシアには戻れない」と言ったそうです。「AIN」って、「国を代表しない個人資格の中立選手」の筈なのに。
5位 アンバー・グレン(SP13位・FS3位)
私はトリプル・アクセルが大好き。坂本選手も一時期は「大技も練習していく」って言っていたのに結局断念してしまいました。「ある程度年がいってしまうと新しい技を習得するのは難しいのかな」と想像しました。が、グレン選手が試合で初めてトリプル・アクセルをクリーンに成功したのは23歳の時だったそうです。ちょっと感動しちゃいました。
彼女は現在27歳。アメリカ代表の女子シングル選手としては最年長クラスだそうです(1927年に27歳で出た人はいますが、100年近くも前の話!)。
SPはマドンナの"Like a Prayer"を使った演技でステキだったんですが……途中ミスをしてしまい、大きく出遅れました。FSはトリプル・アクセルの先輩浅田真央さんのソチ五輪を思い出させるような大逆襲。本当に素晴らしかった!!
4位 千葉百音(SP4位・FS4位)
中井選手がメダルを取ったので、ちょーっと影が薄くなってしまった千葉選手ですが、初五輪で4位は立派!! 日本人選手が2位3位4位って、凄すぎ。
千葉選手はしっとりした美しいナンバーが似合うと思っていたので最初は"Last Dance"にちょっと違和感をおぼえていたのですが、見慣れたら悪くないかもと思えてきました。とはいえ、FSの『ロミオとジュリエット』の方が好きかな。
3位 中井亜美(SP1位・FS9位)
もう一人のトリプル・アクセル・ジャンパー中井選手。SPは、まさかの1位。最高でした。プログラムもいい。『道』大好きです。衣装もかわいい。
FSもそんなに悪くなかったと思うんですけど9位だったんですね。しかし、なんとかメダル圏内に踏みとどまりました。お見事!!
2位 坂本花織(SP2位・FS2位)
X(旧Twitter)で「スコーン」という単語がやたら飛び交ってました。一部で盛り上がってる内輪ネタかと思いきや、ヤフー・ニュース他色々な所で取り上げられていました。なんでも北京五輪の練習時に坂本選手が転倒してこんな言葉を放ったそうです。
「気づいたらスコーン。天井見えてた」
転倒を「スコーン」と表現してたことに注目したファンが「スコーンを食べて厄落とししておくよ」とSNSでつぶいたことがきっかけで、「#カオリのスコーンは引き受けた」というハッシュタグが誕生し、坂本選手の演技前に、湖池屋のスコーンや、焼き菓子のスコーンを食べる人が増えたのだとか。NHK杯の会場ではなんと「カオリのスコーン」という物が売られた事もあったそうです。だから坂本選手はあんまり転倒しないのか!(違)
私も真似して、湖池屋スコーンを食べてテレビ観戦に臨みました(笑)。
今回も転倒はありませんでしたが、予定していたコンビネーションジャンプを出来なかった部分があり、1位にはわずかに及びませんでした。
SPの"Time to say goodbye"は好き。そういえばアンドレア・ボチェッリ、開会式に出てましたね。
Yesterday at the 2026 Winter Olympics, Japanese figure skater Kaori Sakamoto once again delivered a stunning short program to Time to Say Goodbye.
— Sarah Brightman (@SarahBrightman) February 18, 2026
Skating with power, precision and emotion, her performance brought new dimension to the iconic song.
Sakamoto Kaori has such a grounding, beautiful presence on the ice. 🥹
— The Olympic Games (@Olympics) March 5, 2026
We could honestly watch this over and over again. ⛸️✨#MilanFigureSkating pic.twitter.com/R3iMINN9lP
1位 アリサ・リュウ(SP3位・FS1位)
最近の選手はよく「楽しみたい」と語ります。楽しんだ方が良い成績を残せるらしい。たとえば4年前の鍵山選手や今回の中井選手は初めての五輪でプレッシャーもなく楽しめていたのかもしれません。けれども、メダル候補の五輪経験者が純粋に楽しむ事はかなり難しいんじゃないでしょうか。今回の鍵山選手は楽しそうな笑顔をたくさん見せてくれたけれど、たまに「無理してるのでは?」と感じる事もありました。リュウ選手はどうだろう? あれが「楽しいフリ」だとしたら、演技派過ぎる。本当に楽しんでいるように見えました。リュウ選手は若いけれど苦労もしていて、回り道もした上で、「初心のような楽しさを取り戻したのかな」という印象を受けました。
記憶にはないのですが、彼女、トリプル・アクセルや四回転ジャンプも飛んでいたそうですね。つまり、ロシア選手みたいだったって事? それが、こういう総合力勝負のスケーターになったっていうのも興味深いです。金色の衣装で、金メダルに相応しい舞でした。